ひげ
布団に入ってもなかなか眠れなくて、もうすぐ夜が明けそう。
早朝に両親が車でアパートまで荷物を持ってきてくれる予定だが、久しぶりに顔を合わすたびに俺が髭面だとやたら剃れ剃れと怒る。たまには怒らせないでおこうと思い、
眠るのをあきらめて電気カミソリで髭を剃った。
夜中の3時近くに髭を剃ったのは生まれて初めてだと思う。
かなり長く伸びていたので剃った髭が大量に床に落ちた。こんな時間なので掃除機をかけるかどうか迷う。
布団に入ってもなかなか眠れなくて、もうすぐ夜が明けそう。
早朝に両親が車でアパートまで荷物を持ってきてくれる予定だが、久しぶりに顔を合わすたびに俺が髭面だとやたら剃れ剃れと怒る。たまには怒らせないでおこうと思い、
眠るのをあきらめて電気カミソリで髭を剃った。
夜中の3時近くに髭を剃ったのは生まれて初めてだと思う。
かなり長く伸びていたので剃った髭が大量に床に落ちた。こんな時間なので掃除機をかけるかどうか迷う。

いつも晩飯を食べに行く京大の食堂も、新入生で賑わっていた4月5月に比べて、だいぶ人が少なくなった。
お陰で、温野菜や煮豆、魚などの小鉢をゆっくり選べる。
こういうメニューは外食ではなかなか食べられないので、京大食堂が近くにあってほんとに有り難い。
また、今住んでる家賃の安いアパートも、京大近くだから見つけられたのだし、古本屋街で良い本が安く手に入るのも、京大のお陰。
たとえ受験で通らなくても、じゅうぶん京大にはお世話になれるのです。

朝、柳月堂で買った「クリームチーズ入りくるみパン」を食べながら会社に向かって歩いていたら、上空後方から飛んできたトンビに狙われた。
しかしすぐ耳の後ろで大きな鳥の羽音がした瞬間「トンビだ!」と気付けた。
そして咄嗟にパンを隠せたので、パンを盗られずに済んだ。
獲物狩りに失敗したトンビは僕の右肩をかすめて飛び去って行った。
現場はまだパン屋を出たばかりの、朝の出町柳駅前。
通勤通学の人がいっぱい歩いているので、まさかそんなところでトンビに狙われるとは思っていなかった。
それなのによくかわせた。
前に一度、鴨川で同じ柳月堂で買った惣菜パンを食べているところをやられた経験があり、神経が敏感になっていた俺だからこそかわせたのだ。
素人の奴なら今のまんまとやられている。
俺成長した。
そう思うととても嬉しくなった。
別にトンビは憎くない。

毎月15日にある、知恩寺のてづくり市に行きました。
前夜、社長から電話があって、急遽今日の仕事が休みになったので、ゆっくり市を観られました。
僕が15日に決まっていつも遅れて会社に来るのは、てづくり市に行ってるからということを社長は知っているので、これであいつは喜んでゆっくりてづくり市を観よるわと思われているはずです。
悔しいけどその通りですが、日給制なのでまた辛いところもあります。
天気が良く、ハーブマッサージ屋さんのテントで、とても気持ちよい風に吹かれながらマッサージをしてもらいました。
そして、マッサージ屋さんでも、その次にキャラメルを買ったスイーツ屋さんでも、店の人から「何の店を出されているのですか?」と訊かれました。
僕はただの客なのに。
僕の身なりや話すことで、そう見えるようです。
ゆくゆくはほんとうに店を出したいな、と思うのです。
しかしまだ何を作って、売りたいのか、なかなかこれ、というアイデアが浮かびません。
ここで店を出してる人はみんな、あれも作りたい、これも作りたい、という、強くて多様な想いが爆発しているかんじなので、いつもそれを見ているだけでエネルギーは貰えるのですが。
てづくり市から帰って、三条に買い物に行くために、鴨川沿いを歩きました。
川沿いの道の、花が咲いている植込みが、なんだか全体的にモヤッて見えるなと思って、よく観たら、異常な数の蜘蛛の巣が張ってありました。
花に来る鉢を狙ってのことなのかもしれませんが、これだけ競争相手がひしめき合っているところでは、蜘蛛もさぞかし辛かろうが。

近所のパン屋に行くと、顔見知りの店のお姉さんにたびたび、こないだ街で見掛けました的なことを言われるのに、逆にこっちはそのお姉さんを一度も見掛けたことがないのは何ゆえでしょうか。
小田扉の「ともお」以外の久しぶりの新刊、面白過ぎます。

比叡山の尾根を歩いて大原まで行きました。
三千院の前の、土井のしば漬け屋の休憩スペースみたいなところで座って休んでいたら、ちょうちょがひらひら飛んできて、僕のズボンにとまりました。
僕はよくちょうちょにとまられます。
こういうふうにとまったちょうちょって、何故だかちょっと振動させたりしたくらいでは逃げてかないです。
ずっととまり続けています。
ためしに揺らしてみたら、このちょうちょもやはり飛び立たずに、ズボンの生地の上をてくてくと歩き出しました。
飛べ!

よく降る雨です。
くるりの新しいアルバム「魂のゆくえ」を買いました。
深夜にオーディオの小さな音で、まだ一度通して聴いただけで、ぼやっとしかイメージしか掴めていませんが、さらに何度も聴いて掘り出してゆきたくなりました。
長い時間宝探しが楽しめそうな、まさに長宝するアルバムです。
SCRAPの加藤さんの仕掛けた「謎カード」も、昨晩少し考えましたが、まだ謎が解けず。宝は見つけられません。
編集部で仕事をしているお友達から聴いていた、加藤さんが東京へ行ってくるりとしていたという仕事ってこれやったんか、と合点がいきました。
これも、これからゆっくり考えます。
仕事終わりに銭湯に行ったら脱衣所テレビでサッカーW杯予選の日本対カタール戦をやっていてちょうど後半が始まったところでした。
1対0で日本がリードしていましたが服を脱いで裸になったところで日本の誰かがペナルティエリア内でファウルをして相手にPKを与えてそれを決められて同点になりました。
浴室に入って諸事をすませ、再び脱衣所に戻ると、まだ同点で、選手が何人か交代しているようで、先発では出ていなかった松井選手が出ていました。贔屓の選手です。
急いでロッカーから荷物を出して、取り敢えず眼鏡だけかけて最後まで観ました。試合は引き分けに終わりましたが、松井選手は頑張ってアピールしていたように思います。
気付いたらまだ宝を放り出したままだったので、急いで服を着ました。

きっと自分の中の何かが変わる,、という予感に基づいて、土曜日に大阪の国立国際美術館で催されている杉本博司「歴史の歴史」展を観に行きました。
杉本さんの作品は今年の冬に直島のベネッセで「seascapes」を観ていますが、今回のようにこれだけまとめて高い質の作品や「もの」に触れられる展覧会は、なかなか無いのではないかと思います。
休憩を挟みながら四時間あまり時間をかけて楽しみました。
もう一回見に行きたいし人にも薦めたいところですが、展覧会は日曜日で終わりのようです。
高ぶった気持ちのまま久しぶりの実家に帰ったら、両親が僕にひたすら下世話な話ばかりしてきて、台無しでした。
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