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楳図さん


銭湯のテレビで楳図さんの訴訟のニュースをやっているのを観る。
ニュースでは楳図さんの家が景観を乱すのかそうじゃないかのところを問題にしていて「難しい問題ですね」のようなコメントでキャスターはまとめている。
番組はこのニュースに関してそのところ視聴者にを問題提起したいということなのだろうか。
そこのとこじゃないだろう、と思う。

訴え側の住民は楳図さんに月10万円払うよう要求している。
建築よりもこれ自体がすごく暴力的じゃないだろうか。
もしこの訴えが通るような判決が出て「それがもっともだ」とか「人それぞれ価値観は違うからなあ」とかいうニヒリスティックな意見が世間で一般的になったりしたらどうしようかと畏れていたのだが、今のとこそんな世論は無いようだし、楳図さん勝訴自体も良かった。
そもそも楳図さんが、ほんとは何も感じてないし感じられもしないようなああいう人達の手によって、やれ裁判だの勝ちだの負けだのとかいった文脈にのせられてること自体が、僕は我慢ならない。

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苦情


近所の銭湯、S湯。
脱衣所は広くて良いんだけど、備え付けの風呂椅子の高さが高過ぎて使えない。
風俗にあるスケベ椅子か!っていうくらい高くて、それ使うと身体洗うときかなり屈まなきゃならないんで、誰も使ってない。
しょうがないから皆、地べたに座って身体洗ってるんだけど、その地べたのタイル目地のエッジがまたかなり鋭く効いていて、座ってると尻肉が無視出来ないぐらい痛くなるし、くっきり目地の跡が付く。
目地は格子じゃなくて、なんか複雑な曲線が絡まった幾何学模様みたいなんだけど、そんな意匠を尻肉に彫られても有り難くない。
なんとかしてほしい。
あと、道後温泉か!というくらい、湯が熱過ぎる。
浴槽中央に公園のビオトープみたいに湯が吹き上がるようになってる機構、ただでさえ熱い湯を動かしてる。やめてほしい。

薬湯はぬるいからそっちに入ればいいんだけど、薬湯用の浴槽の広さは一人で入るには悠々だが、二人入るにはきゅうきゅう、くらいの、微妙な広さ。
そしていつもたいてい誰か一人入ってる。
ぬるいもんだから長湯だし、詰めてもらって入るのもなんだか悪いし、結局入れない。
もっと広く出来ないか。

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森脇さん

森脇さん

高校生のころはよくKBS京都ラジオを聴いていた。
日曜の夜は高校の先輩でもある森脇健児さんのラジオ。
楽しんで聴いた。
「面白いのか?」と友達に聞かれると答えに窮するが、楽しい気持ちになるのは確か。そんなラジオだった。
ラジオを聴いているうちに彼はどんどん売れ出して、関西のテレビで冠番組を持ったり、ついには東京進出を果たし、かつてはダウンタウンとウンナンがやっていたフジテレビの枠で番組を持ったりしだした。
しかし東京の番組に出ている彼を観る時はいつもいたたまれない気持ちになった。
彼は自分の作ったグルーヴの中でしか楽しい空気を作れない、ということを、昔からラジオを聴いていた自分は感付いていたからだ。
東京仕事での空回りは続き、一週間東京の仕事が終わって京都の自分のラジオに帰ってくるたびに彼はうまくいかないことへの弱音を吐いた。
そのうち京都のラジオも終わり、僕も辛くて彼が出ている番組を観なった。

最近になって彼が土曜日夜にKBS京都ラジオで3時間超のラジオ番組をやっていることを知った。
勝手知ったる京都で、また彼は昔と同じグルーヴを作って番組をやっているんだろう、と思った。
聴いてみた。
彼は自分のグルーヴが作り易い相手であろう松竹の後輩相手に、マシンガンのように喋りまくっていた。
しかし喋りに凄くエネルギーは感じたものの、僕はそれに乗れない自分になっていた。
いたたまれない気持ちになって、ラジオを切った。

しかしこの、昔から彼が持っている「目の前で喋られると、楽しい気持ちになるしかない」という、強引なエネルギー、逞しさみたいなものは、針のように鋭い笑いのセンスなんかよりも、今の世の中に必要かもしれないし、今の僕がいちばん持っていないものだと思った。

これを「好きになってやる」という能動の気持ちを起こすことが、自分好きがゆえ内向してしまう精神の悪循環(いわゆる童貞っぽさ)を断ち切ることに繋るかもしれないので、頑張って毎週聴くがいいかもしれないし、はたまたそんな必要無いのかもしれないし。
今自分がどっちに行きたいのか、わからない。

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商店街で買い物

商店街で買い物

家の近くの、
出町柳商店街に最近活気が出てきたので嬉しいです。

ヨーロッパ企画の本多君がラジオでおいしいと言ってた唐揚げ屋「ちびから本舗」の唐揚げを今日初めて買って食べました。

脂っこくなく、京都らしいおしとやかな味で美味しかったです。

次は同商店街の八百屋で、店番のおじいさんの腰がものすごく曲がってるんだけどミカンと林檎が店先に異常な数置いてあって洪水みたくなってる、クレイジーな迫力のある店で、みかんを買って食べてみたいです。

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コップ

コップ

生活をダウンサイズしようという意識が強くて、日ごろ余り物を買えないので、たまに買うことが出来るとそれがたとえ細かな日用品などでも嬉しく感じます。

歯磨き用コップ。

寺町二条上ルにある雑貨屋、丁子屋さんで購入しました。
店の人がイスラエル(今は大変な状況ですが)のバザールで買い付けたという日用品の品々の中にあった、鉄製のコップ。
薄い鉄のボディには下地に藍色の塗料が塗ってあり、その上からクリーム色を重ねてあるのですが(口を付ける縁は藍色のまま)、その下地の藍色の透け色合いがとても良いかんじです。

丁子屋さんはたいそう重厚な漆喰が目を引く町屋雑貨店で、以前は二条通りにあったのですが、建物はまるまる取り壊されて(跡地にはマンション建設予定)、てっきり無くなったものだと思い込んで悲しんでいました。
そしてその後、新しい場所に移転していた事実を、しばらく知りませんでした。
移転した先のお店も以前のお店と劣らぬすばらしい意匠の町屋で、さらに以前にも増して多様な品揃えにも感動しました。
またちょくちょく来たいです。

世界中の雑貨の中からあれこれ小物を選べるというのは、なかなか贅沢な愉しみです。

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クラシックコンサート


アパートから京都コンサートホールまで自転車で10分、
京都教育大OBのオーケストラによるコンサートを観に行きました。
ニコライのオペラ序曲につづき、ラフマニノフピアノ協奏曲2番。
ピアノは山口さんという教育大教授の男性で、
コンクール賞歴も抱負で、かなり有名な方のようです。

演奏では力強いピアノタッチでオケを引っ張ったり優しく寄り添ったり、まるで楽団の「お父さん」のよう。
2楽章の最後や3楽章にある超絶技巧なソロの部分では「フンッ!」という荒々しい鼻息とともに、見事な弾きっぷりで、観ているこちらも熱く熱くなりました。
「鼻息が聞こえるくらい」前に座っていたのに(一番前中央の席で山口さんとの距離2m)バランス良くオケとピアノのバランスの音が聞こえた京都コンサートホールは、きっと良いホールなのでしょう(そういうのに詳しくないのでわかりませんが)。
今公演は自由席だったので、最後のメンデルスゾーンの交響曲第3番は3階席に移動して聞きました。
3階席はバルコニーのように迫り出していて標高も高く、舞台も一階席もはるか眼下に見えて、一番前の列は子供達が多く陣取って観ていました。
きっと遊園地に遊びに来たような感覚があるのでしょう。

メンデルスゾーンの楽曲は初めて聴くのでなかなか耳馴染みしませんでしたが、アカデミックな雰囲気に惹かれたので、またレコード屋でチェックしようと思いました。

アンコールを含め2時間超のコンサートはとても多彩で充実していました。

このホールで毎回行われる、京響の定期にはまだ行ったことがないので、一度行ってみたいです。
ケチなのでチケット値段の安いP席(楽団の後ろ側の席)なるでしょうが、この席は指揮者の顔を観ながら聴けるので演奏者の気分になることが出来て、結構好きな席でもあります。

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ガーゼタオルの一生

ガーゼタオルの一生

片面は普通のタオル地で、もう片面がガーゼになっているガーゼタオルというのを烏丸北大路のビブレで買ました。
購入した当初は、洗顔のときの顔拭きや手拭き用に使っていて使い勝手も良かったのですが、
そのうち「銭湯用タオル」の極端な役員不足のため、やむなくそちらに回すことになりました。
銭湯に使われるタオルと言えば、まばらな起毛でごわごわした至極薄手なタオルが一般的です。
銭湯用にガーゼタオルはどうだろうと思いましたが使ってみると銭湯での使い勝手もなかなかのもので、使う程しっくり感は上がってゆき、終いには銭湯タオルローテーションが彼の番になったときには「今日はガーゼの日!」とテンションが上がるまでになりました。

しかし、ある日、件のガーゼタオルをまったく見掛けなくなったことに気付きました。
はて何処にいったのだろう、と思いながらさらに日にちが経過したあくる日、
一番よく行く銭湯の脱衣所にある貸出タオルの使用済みを放り込むポリバケツに、その銭湯用ガーゼタオルが入っているのを見つけました。
どうやら僕がこの銭湯にガーゼタオルを忘れて、それがそのままこの銭湯の「貸出用タオル」になったようなのです。

番台の親爺に言って返してもらおうかと一瞬思いましたが「さよならだけが人生だ」と思い直し、やめました。
ガーゼタオルには新しい場所で頑張ってもらうことにしました。

しかし貸出用になったということは、いろんな人が使う、いうことです。
新天地で達者でやってほしいですが、ガーゼタオルが銭湯用タオルとして広く市民権を得られるのかどうか心配です。

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意識

意識

河原町通りのなか卯でぼけーっと朝飯を食べていたら、すごくキレのあるフォームでジョギングするジャージ姿の女性が。
タダモノじゃないその姿を見て
「そういえば今日、全国女子駅伝だ。観に行こうと思っていたのだ。」
ということを思い出して、西院へ向かいました。

駅伝は12時半スタート、西京極からほど近い西院(西大路四条)を一区のランナーが通過するのはその数分後。
西院TSUTAYAでCDのセール品を物色してるうち時間間近になったので、沿道に出て、
すでに応援スタンバイしている豊川工陸上部や一般の見物の人達の間に混じりました。
警察が交通整理をしだし、いつも交通量の多い西大路通りの片側車線からすっかり車の蔭が無くなって間もなく、装甲車みたいなNHKの放送の車、経過時間を示すデカい時計の付いた先導車、先導白バイに続いて、選手たちがこちらに走ってくるのが小さく見えました。
先頭は何処か、岡山か京都か。
目をこらして確認しようとしていたら、横にいたおじいさんがいきなり「テレビに映りたないから、ちょっと場所変わってくれ」と言ってきました。
僕は駅伝観戦のかなりのエキスパートなので「テレビに映らなくて済む」沿道の観戦ポイントとして、街路樹と電信柱の間の、ちょうど人が一人立てるスペースを確保していたのですが、そのおじいさんは、いざ、というときになって、その場所の良さに気付いたのでしょう。
え、でも…ちょっと…と、もじもじしたりしながらも、結局最後は変わってあげたりしてるうちに、先頭はすでに通過してしまって間近で観ることが出来ず、だいぶ遅れてはぐれメタルでやってきた、生まれ故郷の石川県の選手を「石川―!」と応援するにとどまりました。

譲ってあげたお陰でそのおじいさんはテレビに映らなくて済んだのか、はたまた物陰から出た僕はテレビに映ってしまったのかはわかりませんが、僕ら二人が自意識過剰である、ということは確かです。

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すぐ戻る

すぐ戻る

むかっとして、神社の参道に落ちてたジュースの紙パックを思い切り蹴っ飛ばしてしまった。
蹴っ飛ばした後、俺もこんなワイルドな行為をすることがあるんだ珍しいなあ、と思い、まわりに誰も人が居ないことを確認して、安堵した。

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明けました

明けました

明けて、だいぶ経ちますが、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

酔っ払って紙に筆ペンで今年の抱負を書きました。
書いた言葉は、
「どう思われても、良い。」
です。
文脈から自由に!

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白浜

白浜

元旦は昼前に起きました。
ゲストハウス2階の寝室から1階のフリースペースに降りていくと、こたつに座っていたオーナー夫妻に、今日はどこへ行くのか尋ねられました。
全然何も考えていませんでしたが、咄嗟に「今日は白浜まで行って温泉でも」と言いました。
そして言った手前、実際そうすることにしました。
ゲストハウスの最寄り駅、紀伊田辺から白浜駅までは鈍行で3駅くらいと近いです。

歩いて5分の田辺駅で切符を買って改札を抜けようとしたら、駅員さんが白浜行の普通電車が2時間後の午後1時まで無いということを、教えてくれました。
特急ならすぐにあるけど、特急券を別に買わないといけない。

どうしようか迷いましたが、取り敢えずまたゲストハウスに戻りました。

フリースペースのこたつに入って、オーナーさんと正月のお笑い番組をみながら、お笑いについてあれこれ喋りました。
オーナーさんは昔、お笑い番組製作に携わっていたことがあり(ナインティナインの番組を作ったりしていたそうです)、業界にいろいろ詳しいのです。
しかし、そんな人を相手に僕は、
「松竹芸能大御所の独特な凄味」だとか「漫才師の技術力と狂気性」などについて調子に乗ってべらべら語ってしまいました。
きっと後でものすごく自己嫌悪します。

1時になったので再び田辺駅に行き、白浜行きの鈍行に乗りました。
白浜駅は人がたくさんいて賑やかでした。
駅前の案内板で温泉のある白良浜までは5キロあると知りましたが、迷わず歩くことにしました。
道中、とれとれ市場(南紀の魚介類を中心とした特産物が売られている超巨大市場)があったのでそこで昼飯にすることにしました。元旦の市場内は人で溢れかえっていました。とれたて魚介類がその場で食べられるフードコートも人で一杯でした。
しかし正月でみんな奮発したいのか、高価な「焼きアワビ」や「焼き伊勢エビ」とかのコーナーに人が集中していたので、比較的安価な「焼きホタテ」「うなぎのおにぎり」を割合すぐに購買できました。
地元の梅酒とともに、美味しく摂取しました。
再び歩きだし、一時間ほどで白良浜に着いて温泉に入りました。

温泉から上がってすぐ前にある白良浜に出ると、ちょうど夕日が沈むところでした。

なんとまあ美しい。

非常に贅沢な場所で「初日の入り」が拝めました。

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中辺路(滝尻〜近露)

中辺路(滝尻〜近露)

大晦日は朝から中辺路の滝尻王子までバスで行き、近露王子までの熊野古道を歩きました。
4時間ほどの行脚でしたが、道中の真ん中あたり、高原というところで女性の2人連れを追い越した他には、まったく人に出会いませんでした。
忙しい大晦日に熊野古道を歩く人はあまり居ないみたいです。

天気は概ね良かったですが、山間部なので空模様が変わりやすく、高原池という山中のしんとした小さな池に差し掛かったとき、はらはらと雪が舞ってきて、風情のある感じになりました。

近露王子に着いて、地元の人が主に使ってるような小さな温泉に入って汗を流し、バスで田辺に戻りました。

ゲストハウスに着いたら、フリースペースのこたつにオーナーが鍋の用意をしていて、一緒にどうですか、と誘ってくださいました。
僕が古道歩きをしている間にゲストハウスにチェックインした女性と、オーナーの奥さん、2人の子供(1才と3才)、おばあさん、オーナーの地元の友達夫婦などが集まって、非常に賑やかな鍋になりました。
思わぬ賑やかな年越しが出来ることに嬉しくなった僕は、ゲストハウス近くの酒屋へ行って、ちょっと上等な地酒を一升瓶で買ってきたのですが、誰も手をつけてくれなくて、仕方なく独りで呑んでいました。
「なんでみんな飲まないんだろう」
とずっと思っていましたが、あとで気付いたことですが、そのときの僕は一升瓶を持って「どうですか、一杯」と他の人に勧める行為を、一切忘れていました。
そりゃ、僕が買ってきた酒を自分でコップについで呑む人は、居ないです。
僕は緊張していたようです。

この日のホスーKのカウントは、3万歩を超えていました。

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